お店のこと, 会社のこと2019-06-26

スモールグッドカンパニー

ここ何年か毎年アメリカ西海岸に視察に行っている。外食業界のトレンドは西海岸で芽が出てニューヨークで花が咲き、東京へやってくると言われているからだ。

最近では、西海岸で芽が出たらすぐに上海やジャカルタなどに飛び、東京よりも新しい業態が東アジアの国にできていることもあるから、流れは昔と変わってきている。それでも西海岸は新しい業態が生まれていることには違いがない。

ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ポートランド。特にシリコンバレーがあるサンフランシスコとポートランドが面白い。オーガニック農産物は当たり前になってきており、オーガニックレストランもたくさん出てきている。ファストカジュアルという、オープンキッチンでオーガニックを使ったファストフードの進化版も生まれている。

私は行く度に自分の会社の進む方向を考えながら視察する。愛媛という地で食のビジネスを考えた時、向かう先は絞られる。愛媛は人口が150万人から134万人に減り、高齢化率も31.58%と全国平均27.7%と比べて非常に高い。良いことは農産物が豊富で頑張っている生産者がたくさんいることである。我が社でも2002年から地元生産者と取引をはじめたが、非常にこだわりのある作り方をしている生産者たちがほとんどである。この宝のような食材を如何に美味しく調理し、お客さまに届けるかが私たちの事業使命と言える。

マルブンは大正12年に眞鍋文吉とダイの二人によって伊予小松駅開業と共に生まれた。駅前の旅館兼大衆食堂でスタートし、三代目の父の代に洋食を取り入れ進化し、約28年前の私の代にイタリアンやフレンチのテイストを入れて業態を変えて今がある。一緒に跡を継いだ妻との約束は三つある。

①お店がある地元のお客さまに喜んでもらえる店を作ること。

②働く社員やスタッフを大切にすること。

③20歳で亡くなった兄のために外食の地位を上げること。

である。私はこれを指針に経営をしてきた。これからも規模(量)を追うのではなく、地域のお客さまのために社員スタッフの力を借りながら、地元の資源を生かして質の高い商品やサービスが提供できるお店を作って育てていきたい。

そんなスモールグッドカンパニーになることが、我が社のビジョンであるEAT GOOD companyなのである。